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Transplantation誌に後藤先生の論文が掲載されました

Efficacy and Safety of Single-dose Pegfilgrastim for CD34+ Cell Mobilization in Healthy Volunteers: A Phase 2 Study

血液悪性疾患(白血病や骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫など)に対して治癒をもたらす可能性のある治療法として、同種造血幹細胞移植(以下、同種移植)があります。同種移植を行うためには、血液のおおもとになる造血幹細胞を提供してくれるドナーが必要です。

ドナーから造血幹細胞を採取する方法の1つにG-CSF製剤を用いた末梢血幹細胞採取があります。これまで、ドナーさんは数日間にわたり毎日G-CSFの注射(皮下注射)を受けるため、多くは数日〜1週間の入院が必要でした。

今回、健常人ボランティアを対象に、持続型G-CSF(pegfilgrastim, ジーラスタ®️)を1回投与することで、5日目に十分な造血幹細胞を末梢血中に動員することが可能であるという研究結果が得られました。

本研究結果をもとに、世界で初めて末梢血幹細胞採取時の造血幹細胞動員として持続型G-CSF(pegfilgrastim, ジーラスタ®️)が保険適応拡大を得ました(https://www.hokudai-hematology.jp/information/2022/03/01-095700.html)。

本論文は、上記の件常人ボランティアを対象とした持続型G-CSFの研究結果を報告したものです。

現在は血縁ドナーのみに使用可能ですが、非血縁ドナーにも応用できるように取り組んでいます。

・Pubmed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38012835/
・Transplantation誌:https://journals.lww.com/transplantjournal/fulltext/9900/efficacy_and_safety_of_single_dose_pegfilgrastim.602.aspx